2013年07月08日
京都の町家は間口が狭く奥行きの深いつくりが特徴で、ウナギの寝床と表現されています。これは間口の幅に対して課税されたため、 その税金対策として間口を狭くしたというのが一般的に知られている説です。しかしこれについては異論も多く、単純に通りに面する店舗の戸数を多くしようとしたことにより、必然的に間口の狭い家が多くなったという説もあります。ウナギの寝床と税金の関係はともかく、祇園祭の経費や伏見稲荷の祭礼の費用捻出のための寄付金集めが間口に応じてなされたことはあった様です。
その際の疑問がひとつあります。角家の間口はどの様に計算したのでしょうか?自分が属する町に面する側の間口だけを寄付の根拠にしたのでしょうか。それとも例え入口がなかったとしても、別の町に面するもう片方の間口分も寄付金を支払ったのでしょうか。その場合、単純に考えて寄付金の額は倍になりますが。
ちなみに橋弁慶町の町会に、角家は4つ共参加されていませんが、町会費は納められているビルもある様です。町会参加は南北の通りが優先なのでしょうか。そうすると東西の通りに面した町の場合、角家は含まれなくなりますね。町のあり方を考えていく上で、興味あるテーマです。
街づくり | 08:04 AM |
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2013年07月07日
今年もくじ取り式が終わり、ご近所の家々にそのくじが張り出されています。
先頭の長刀鉾に続く山一番は、2年連続で今年も郭巨山が引き当てました。同じ山が2年続けて山一番となるのは、昭和50年と51年の占出山以来37年ぶりだそうです。
でも、実は橋弁慶山はいつも1番です。くじ取り式は,昔先陣争いが絶えなかったため,応仁の乱後の室町時代から始められたものです。ただし、くじ取らずの山鉾が先頭の長刀鉾やしんがりの大船鉾など計9基あります。橋弁慶山は1番と言っても後祭の1番であるため、全体では24番目という全く目立たない位置取りです。
でも来年から後祭が復活したら、本当に先頭になります。ちょっとどきどきします。とはいえ注目されるのは大船鉾も復活する来年のみで、再来年からは24日に1週間遅れで催される後祭は目立たない巡行になりそうです。
スタッフブログ | 08:55 AM | comments (x) | trackback (x)
2013年07月06日
京都新聞社では、1996年より実施されている「文化支援キャンペーン-時を越えて・祇園祭2013」を今年も展開されています。
昨今は山鉾町の人口の空洞化が進み、各町の経済的基盤の弱体化や後継者不足などにより祇園祭の維持・継承を難しくしています。
そこで、企業が地域社会への貢献活動を通して利益の一部を社会に還元するドネーション方式を用い、祇園祭を市民・社会・企業が一体となって支援し、関連商品の売上の一部を祇園祭山鉾連合会に寄贈し、祇園祭の振興に役立てようというものです。
協賛商品を購入して、皆で祇園祭を応援しましょう!
スタッフブログ | 08:15 AM | comments (x) | trackback (x)
2013年07月05日
京都イノベーションオフィスが属する橋弁慶山には、残念ながらお囃子はありません。でもご近所では、祇園囃子の練習が始まりました。夏の夕方、町家の窓から流れてくるお囃子の音色は涼やかで良いものです。
でもこの音色を守るためには、いろいろとご苦労がある様です。去年までは小結棚町にある会所からいつもお囃子が聞こえていたご近所の放下鉾ですが、今年はこの二階囃子を中止し、お囃子は曳初めや宵山で鉾の上で演奏するだけだそうです。
放下鉾は昨年の巡行中に保存会役員と一部の囃子方が激しく対立、巡行帰路の新町通で囃子方が鉾に乗らずに、空のまま進みました。両者は一度は和解されましたが、囃子保存会を法人化したことなどに不信感を抱いた鉾保存会は、保存会内に新しい囃子方組織を作り、今年は新たに募った囃子方だけを巡行で鉾に乗せて演奏することにされたそうです。
祭に関わる人たちの立場はそれぞれ違いますし、相当のお金や労力がかかるので、祭の維持は大変です。町(個人)で維持していくのは難しい時代で、全部京都市が運営されれば良いのではと思ってしまいます。
スタッフブログ | 08:35 AM | comments (x) | trackback (x)
2013年07月04日
先日ビルの停電に対応するため朝早く出勤しないといけなかったので、イノダコーヒーでモーニングをとることにしました。7時から11時限定で「京の朝食」1200円というメニューがあったので、それをオーダーしました。
まず運ばれてくるのは果肉入りフレッシュオレンジジュースです。次にスクランブルエッグ、厚切りのハム、生野菜サラダ、ポテトサラダ、にんじんのグラッセ、オレンジといったカラフルで新鮮な食材が山盛りのワンプレート。これにサクサクのクロワッサンと飲み物が付きます。
飲み物はアラビアの真珠と名付けられたハウスブランドのコーヒーをお願いしましたが、基本砂糖とミルク入りで供されるこのコーヒーは、その割合が丁度良く、ほど良い甘味で本当に美味しいです。
レトロな建物でお庭を眺めながらいただく野菜たっぷりの美味しい朝食、朝からとても贅沢な気分に浸ることが出来ました。早起きは三文の得とはよく言ったものです。
京のうまいもん | 07:00 AM | comments (x) | trackback (x)
2013年07月03日
祇園祭の内職第二弾はちまき詰めです。ビニールの袋に粽と「蘇民将来之子孫也」と書かれたお札を入れて封をします。
蘇民将来という人は貧しいにもかかわらず一夜の宿を求めた八坂神社の祭神を暖かくもてなしたため、この親切に感じ入った祭神に、疫病流行の際その子孫は疫病より守ると約束されました。そのためこの「蘇民将来之子孫也」の護符を身に付ければ、災難から逃れることができると考えられています。
このちまきは玄関の軒下などに飾りますが、どのちまきにも山鉾の名前が入っているので、ついどこの山かと見てしまいます。その結果、私の印象では飾られているちまきの9割は長刀鉾です。祇園祭の花形であるだけでなく、鉾の立地もベストですから、売上は間違いなく断トツ1位でしょう。
ご近所以外で「橋弁慶山」のちまきが飾られているお宅はまだ見つけたことがなく、長刀鉾以外のちまきを飾っているお宅を見ると、ちょっと嬉しくなります。やっぱり食べられるちまきを販売して、購買意欲をそそるといいのかな。でももし沢山売れたら、お駄賃をもらう訳でもないのに内職が大変になるし、う~ん難しいです。
スタッフブログ | 12:00 PM | comments (x) | trackback (x)
2013年07月02日
祇園祭が始まって、まず駆り出されるのは内職です。
昨日は京都イノベーションオフィスが所在する橋弁慶町が、祭の間販売する手拭いのセットを手伝いました。この町の町名にまでなった五条大橋の弁慶と牛若丸の出会いを描いた手拭いです。最近はカラフルなものも多いですが、白地に紺の絵柄で昔ながらのシンプルな手拭いです。
まず手拭いを台紙に合わせて折り畳み、次に能書きの書かれた紙を折り、最後に手拭いを中に入れていきます。
昨日の新聞に綾傘鉾のちまき入れを手伝う佛教大の学生さん達の様子が載っていましたが、こうした単純な作業も、皆でワイワイとやるとお祭り気分も盛り上がって楽しいのだろうなと感じました。
イベント・セミナー情報 | 09:13 AM | comments (x) | trackback (x)
2013年07月01日
今日は祇園祭の吉符入です。各山鉾町では祭礼奉仕や神事の打合せが始まります。また本日10時からは、長刀鉾町内の方々が稚児や禿と共に八坂神社に参拝し、神事の無事を祈願されます。
明日2日(火)からは、室町四条のギャラリーLittle houseで京のまつり研究会主催の「祇園祭展―昔と、今と」が開かれます。祇園祭山鉾を中心に明治から現代までの写真、明治や江戸時代の図絵、細密画、切り絵などの展示です。開催は7日(日)まで毎日午前11時から午後7時までで、入場は無料です。
イベント・セミナー情報 | 08:00 AM | comments (x) | trackback (x)
2013年06月30日
京都イノベーションオフィスが参加している、京都府情報産業協会が、「農業とICTを考える」をテーマとして、6月29日イベントを開催しました。
9:45に守山駅に集合した後、滋賀県で農業ビジネスに取り組んでおられる、「ちゅうずドリームファーム」に伺い、ブルーベリー狩りを体験しました。熟したブルーベリーはとても甘く美味しくいただきました。
それから敷地内にある直売所に立ち寄り、こちらで採れたブルーベリーを加工したジャムを購入。お土産にブルーベリーを頂きました。この直売所で販売されている野菜は、どれも新鮮で美味しそう。しかもお値段もリーズナブルなのですが、大荷物を持って講演会に出席するのも気が引けましたので、ここでの買物は我慢して次の講演会場に向かいました。
講演は、慶応義塾大学院 システムマネジメント研究科研究員 名川知志氏。名川氏は、私のIBM時代の同期なのですが、彼は東日本大震災後、東北復興に対して、「IBMは何ができるか」を考えることを社命として受け、東北を訪問しました。そこで多くの人と出会い農業の世界にのめり込んで行くことになるのです。地震と津波により、皮肉にも広大な土地ができたこと。しかしこの土地は塩害により農地には不適であること。ここにドーム型野菜工場を建設するという発想はとても斬新なものだと感じました。しかもこの野菜工場は、温度、湿度、肥料の成分、生育状況の管理など、ICTが活用できる分野は多数あります。イベントに参加した皆さんも次世代農業の持つ大きな可能性を感じることができた講演でした。
イベント・セミナー情報 | 03:04 PM | comments (x) | trackback (x)
2013年06月29日
河原町御池を一筋下がった所にある京料理とフレンチ割烹 龍の髭で宴会をしました。店名は渋谷の某有名店を思い起こさせる中華の様なネーミングですが、繊細な伝統の京料理の技と独創的なフランス料理の遊び心の融合をうたったレストランです。
コース料理は定番黒毛和牛の肉料理や丸ごと一匹のアワビや伊勢海老といった豊富な海の幸が提供されます。この時期は京都の名物鱧料理もいただけます。
旬の野菜や湯葉や生麩といった京都の食材を豊富に使った八寸を始めとする料理の数々は、目も舌も楽しませてくれます。締めの釜飯は5種類ぐらいの中から選べ、大人数だといろいろ試せますが、どれも違った美味しさがあります。繊細な料理にもかかわらず、ボリューム満点で皆大満足でした。
が、時間はかかります。10種類ぐらいのお料理を延々3時間、休みなく食べ続けていた様な...
京のうまいもん | 05:00 PM | comments (x) | trackback (x)