東京出張の折、2009年度日本経営品質賞を受賞したスーパーホテルに宿泊しました。このホテルはJ.D.パワーアジア・パシフィックの2011年日本ホテル宿泊客満足度調査でも、1泊9,000円未満部門でホテル宿泊客満足度No.1に選ばれています。
スーパーホテルは平成2年からホテルビジネスに参入されていますが、バジェットホテルの展開を始められたのは平成8年からで、現在全国で105棟の店舗を運営されています。従来は「より高級」に「より安く」という価値観でしたが、経営品質活動の一環であるお客様の不満や要望を聞くという活動を通して、ビジネスマンは「使い勝手が良い」「ぐっすり眠れる」「感動」「ロハス(健康と環境)」にビジネスホテルの価値を求めていることに気付き、現在は「安全・清潔・ぐっすり眠れる宿泊スペースを提供する」をコンセプトで運営されています。
今回宿泊したのはスーパーホテル日本橋三越前でしたが、建物に入るとまず「お帰りなさいませ」と出迎えられます。まあ始めて訪れるホテルでこうして迎えられることに違和感を覚えない訳ではありませんが、心地よく感じる方も多いのでしょう。チェックインは自動精算機で出来、なんとチェックアウトは何も必要ないノーチェックアウトシステムです。これは部屋の鍵がレシートにプリントされる番号を打ち込めば良いナンバーキーになっていること、冷蔵庫は空で1階に自動販売機が設置され、飲料などの精算不要システムによります。朝フロントで順番待ちする必要が無いのは、忙しいビジネスマンには有難いです。
安眠を提供するということで枕は高さと硬さを7種類の中から選べ、冷蔵庫は静音タイプなので音が気になりません。東側に窓がありましたが、ブラインドが窓枠に密着する様に下ろせるので、朝日も全く気になりませんでした。正直、部屋は狭くバスルームもいわゆる3点ユニット型ですが、ゆったりした部屋を好む女性の不満を和らげる対策か、女性にのみアメニティーのプレゼントがあります。フェイスマスクやシャンプーリンスセット等8種類の中から5種類も選べ、女性は皆楽しそうに選んでいました。朝食は焼きたてのパンやサラダ、ソーセージなどの肉類、おいなりさんや和惣菜、スープとかなり種類豊富で食べ放題、朝食時間帯はコーヒーなどの自動販売機が無料で飲み放題になります。
スーパーホテルはエコへの取り組みも積極的で、マイ箸を持参したり部屋の歯ブラシを返したりしたらお菓子をもらえ、部屋の清掃を不要にしたらミネラルウォーターをプレゼントされるなどのサービスがあります。LED照明への転換やリサイクル型タイルカーペットの使用、珪藻土の天井やケナフの壁紙といった環境に優しい内装材の使用も進められています。こうした取り組みは他のホテルにも是非見習ってもらいたいと思います。
ホテルに求めるものは人それぞれ、その時の用途によっても異なるものです。もし、こういうビジネスホテルに興味を持たれたら、次回の出張の際にでも一度試しに泊まってみてはいかがでしょうか。
経営品質あれこれ | 08:00 AM | comments (x) | trackback (x)