壬生狂言は鎌倉時代に壬生寺中興の祖円覚が身振り手振りで仏の教えを説く手法として考案したのが始まりとわれる無言の仮面劇で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。公演を担うのは壬生大念仏講所属の小学生を含む35人ですが、かつては農家や自営業者が多かったが近年は勤め人が増え、平日の長期公演は負担が大きく、公演人数の確保が課題になっていたとのことです。
これは祇園祭にも共通する問題です。祭の開催日が決まっているため平日に山鉾巡行があたることもあり、勤め人は当然仕事を休むことになります。宵山、宵々山などもお当番があり、昔の室町の旦那衆の様に祭優先に出来ないと、3日連続で会社を休むなどという事態も有り得ます。祭当日は明倫小学校はお休みでしたが、その小学校も今はありません。京都イノベーションオフィスが属する橋弁慶山にはお囃子はありませんが、お囃子の練習が必要な囃子方の皆さんはさらに拘束が長くて大変だと思います。
来年から祇園祭が前祭と後祭に分かれても日程は固定の様ですので、勤め人が多いマンションの新住人の方々が、なかなか祇園祭に積極的に関われないひとつの要因かもしれません。
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