先日千本通りを通りかかったら、出世稲荷神社があったはずの地が更地になっていたのでびっくりしました。よく見ると左京区大原へ移転されたとの張り紙がありました。もともとは豊臣秀吉が聚楽第に勧請した稲荷社ですが、この秀吉の出世にあやかって後陽成天皇が出世稲荷の号を授けました。開運出世を願う庶民の信仰を集め、江戸後期には300を超える鳥居が立ったとも言われるそうです.。そんな出世稲荷ですが、出世して移転という訳でもなさそうです。地域に氏子も無く老朽化した社殿の維持が費用面で困難になったため、土地を売却されたとのことです。
神社の移転に伴い敷地内で営業されていたお食事処も退去を余儀なくされた様です。さらに気になるのはバス停です。文字通り出世稲荷の前にあったため、出世稲荷前という名前のバス停でしたが、今後もこの名前が残るのでしょうか。
大原に移転した神社は当面は旅館の建物にご神体を祭って参拝者を受け入れておられる様です。これから季節もよくなりますので、一度移転先をお訪ねしてみようと思っています。
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