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個人商店がどんどん減っている京都の街中ですが、けっこう残っていると感じるものに床屋さんもあります。床屋さんが何故潰れないか、私なりに理由を考えてみたいと思います。
まず、床屋さんには在庫リスクが無いということです。シャンプーやひげ剃り用石鹸は腐らないですから。次に初期コストもそれ程かからないと思いますが、一旦設備を導入してしまえば、あまり更新する必要が無いということです。歯医者さんなどは、どんどん最新の機器を導入しないと時代遅れになってしまうでしょうし、美容院も時々はパーマ機などを新しいものに取り替えた方が良さそうです。しかし、床屋さんは基本椅子とシャンプー台ですから、技術革新も無さそうです。
女性は新規店舗の開拓に余念がなく、新しい美容院や繁華街のおしゃれな美容院に移ったりしがちですが、男性は余程不満がない限り自宅もしくは職場近くの行きつけの床屋さんをあえて変えようとはしないのだと思います。おじさんはあまり髪型を変えないので、終始流行の髪型を研究しないといけない美容院より、年配のオーナーさんには負担も少ないですね。
だから、街中の年季の入ったこじんまりした床屋さんが、それ程流行っているとも思われないのに廃業しないのではないかと考えます。とはいえ、「美髪店」の看板を掲げた昭和初期建築のこちらの写真の様なレトロな床屋さんなら、建物を見るだけでも行く価値がありますね。


 因みに京都イノベーションオフィスが入居しているヒライビルの1階にも美容院が入居されていますが、最近すぐ近くに2軒も美容院がオープンしました。安さと速さが売りの20分で千円ぐらいというお手軽床屋さん以外あまり新店オープンを見掛けない床屋さんと比べ、美容院の方が、新しいお店も増えて競争が厳しそうです。

コラム | 08:00 AM | comments (x) | trackback (x)

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