商店街の再生に成功し、度々メディアにも取り上げられ一躍有名になった高松丸亀町商店街を視察して来ました。昨年1年間の見学者数は延べ13,000名だそうです。商店街振興組合理事長の古川氏よりお話を伺いましたが、成功の決め手は土地の所有権と利用権の分離だそうです。
現在土地には60年の定期借地権が設定され、利用はまちづくり会社が管理運営され、土地所有者は配当を受け取っておられます。去年は年8%の配当だったとか。
でも、参加者のひとりがおっしゃっていました。「高松は戦争で皆焼けたけど、京都は焼けてへんから難しい。」確かに、戦前から存在する土地の権利は複雑そうです。また、丸亀では細分化された土地をまとめるという大義名分がありましたが、京都は逆に細い路地などが趣を醸し出して観光資源となっており、古い町家も例え重要文化財などでなっかたとしても残していこうというのが今のトレンドです。しかも土地がまとまって広くなったら、発掘調査をしなくてはいけませんが、この費用は建築主の負担で工期にも大きく影響します。
そもそも京都ではそれなりにビジネスが成り立っていて、丸亀ほどの切迫感は無いという気がします。でも以前の賑わいからは遠い河原町や寺町の商店街を歩いていると、やはり誰かに名案を出してほしいと思います。
京都をもっと活性化したい!でもまずはご近所から、京都いのべーしょんオフィスの当面の課題は橋弁慶町と蛸薬師通の活性化です。
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