境内南側の駐車場として使っている約2100平方メートルの土地をマンション開発業者に60年間の期限付きで貸し、老朽化した築130年の本殿や拝殿などの改修費用を借地料収入で確保するのだそうです。 マンションは地上3階地下1階35室で、2015年に完成予定です。
梨木神社は京都御苑の東隣にありますが、寺町通よりも西にあるため、ほとんど京都御苑の中にある様なイメージがあります。あの場所にマンションを建てられるんだという印象です。京都三名水の一つとされる「染井の井戸」もあり、水を汲みに来る方々が絶えませんが、マンションを建てて水脈に影響は無いのか心配です。
この建築計画は所属する神社本庁から承認されず、梨木神社は本庁から離脱して計画を進めたそうです。昨年には出世稲荷神社が社殿の修復費用を工面出来ず、千本通りの土地を売却し、現在そこでマンションを建築中です。また、新京極近くにある某寺院も、現在区外への移転を計画中です。
観光寺院として入場料収入を稼げず、文化財指定がなく修復に対する助成金を受けられない京都の社寺は、こうしてどんどんマンションに代わっていくのでしょうか。京都の町には公園が少ないですが、社寺の庭園がなくなると京都の緑化率がどんどん下がっていきそうです。
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