堀川丸太町の辺りには、予備校の寮がいくつもあります。
あの辺りはマンションの多い立地ですが、学生がたむろする様なファミレスなどの飲食店は少なく、二条駅周辺を除けばあまり遊ぶ場所はありません。その上、ジョギングをしている方々の多い二条城や、24時間散歩の出来る御所にも徒歩圏で、気分転換の場所には困りません。
受験生が目指すであろう同志社や立命館、京大にも適度に近い距離、予備校自体がいくつもあります。1年後の自分を思い描きながら、勉強に励むには良い立地と思われます。
とはいえ入寮すると物入りです。ある寮は4月から2月末までの寮費が、朝夕2食込で150万ぐらいです。11ヶ月分ですから1ヶ月14万ぐらいですね。これに加えて予備校での授業料がかかります。
最近は少子化で兄弟は少なく自宅に自室をもてる子供は多いだろうし、地方に住んでいたとしてもインターネットを通して予備校の授業も受けられます。それなのに大金をかけて何故と思いますが、そこにシェアオフィスを利用される方々との共通点を見出しました。
シェアオフィスを探しておられる方の中には、今は自宅で仕事をしているという方は珍しくありません。しかも、そのご自宅が当オフィスのすぐ近くだったりします。それでも、別の仕事場を探している方々がおっしゃるのは「家では集中出来ない」ということです。
「お子さんがじゃまをする」、「ついついテレビを見てしまう」、「単に家だと何故か集中出来ない」、そんなお声を耳にします。実はちゃんと仕事をしていても、「いい大人が平日も一日中家にいるのは、ご近所の手前体裁が悪い」と考えるご家族もいらっしゃる様です。
だから家に仕事場はあるけれど、別に事務所を借りるという考え方、きっと浪人中の受験生の方々にも共通するものがあるのだと思います。家に勉強部屋はあるけれど、家だとついついパソコンでネットサーフィンをしたり、テレビを見たり、友達とメールしたりと、昔以上に部屋にいても誘惑が多い今日この頃です。浪人生の後ろめたさがあると、昼間は外出を控えて夜に出かけるといった昼夜逆転も起きやすいものです。
ちゃんと朝起きて、普通の時間に出勤して、隣で仕事をしている方々に刺激を受けながら、自分も仕事をする。そして普通の時間にオフィスを出て、家に帰り普通の時間に寝床に入る。そういう生活から遠ざかってしまっている方がいらしゃたら、是非シェアオフィスを訪ねてみて下さい。
コラム | 08:50 AM | comments (x) | trackback (x)