でも、大人になって鹿島神宮に行った時のこと、宝物の平国剣を見るとそれが茨木県で唯一の国宝と書かれていてびっくりしました。国宝って実はものすごく貴重な物だったのだと、その時始めて悟った訳です。
文化庁のホームページで調べてみると、平成25年6月現在群馬県、徳島県、宮崎県には、ひとつの国宝も存在しません。それに対し、京都には東京の276件の次に多い227件の国宝があります。
国の重要文化財は総計で1万2874件ですが、国宝はその10分の1以下の1085件に過ぎません。英訳がナショナル・トレジャーとなり、外国人にも分かりやすい国宝は観光客を呼び込む起爆剤となりますが、重要文化財では海外へのアピール力が弱く観光資源としての活用が不十分と考えられています。
そこで政府が国の重要文化財を国宝に格上げし、観光資源として海外にPRする方向で検討を始めました。文化財の呼称を外国人にも理解しやすい「国宝」に統一することで、観光庁が目指す年間1千万人の外国人訪日構想につなげたい様です。
コラム | 08:31 AM | comments (x) | trackback (x)