週末に京都御所内にある京都迎賓館を参観して来ました。
京都迎賓館は日本の歴史、文化を象徴する京都で、海外からの賓客を迎え、日本への理解と友好を深めていただくことを目的に建設した国の迎賓施設だそうです。日本の伝統的な住居である入母屋屋根と数奇屋造りで、築地塀を巡らせています。建具、表具、畳、錺金物、竹垣などに京都を代表する伝統技能者の技を活用し、西陣織や蒔絵、漆などの伝統的技能を凝らした多くの調度品が配置されています。
この迎賓館は普段は非公開ですが、通常訪れる賓客も少ないこの暑い8月に、事前の申し込みにより見学出来ます。内部にはボランティアスタッフの方々が随所に立たれ、詳しい説明もしていただけます。
この施設は平成17年に完成し、現在までに77組の来賓があったそうです。月平均1組弱ですね。利用頻度として少ない気もしますが、室町の呉服屋さんがどんどん廃業するのを目の当たりに見ていると、こうした施設を作って伝統技能を継承していくことに価値があると思います。ただし、この技能は外国の方々だけでなく、日本人にこそアピールして欲しいので、見学の機会はもっと増やしていただきたいものです。
京のええとこ | 08:00 AM | comments (x) | trackback (x)