この熊笹の葉を広げると、中から現れる青海苔を練り込んだ生麩のお饅頭。小豆餡はあっさりしていて優しいお味で、食欲の無い夏でもつるっといけます。上品なサイズなので、ひとつでは物足りないかもしれませんが。
麸嘉さんは御所の西の目立たない通りにあります。暖簾がかかっているので、外見は確かにお店ですが、中に入っても商品の陳列はおろかメニューも貼ってありません。定員さんもすぐ見える所にはいらっしゃらなかったりします。知らずに入ると、「あれ、お店じゃないの?」と思ってしまうかもしれません。
でもお座敷には花が活けられ、町家の風情が漂う土間で食べることも可能、やはり出来たてのお味は格別です。麸饅頭が有名ですが、こちらは和菓子屋さんではなく、料亭などに納める生麩を作るお麸やさんです。蓬麸、粟麸といった伝統的生麩だけでなく、パンプキン麸などという洋風生麩も販売されています。京都イノベーションオフィスに近い錦市場にもお店があります。
京のうまいもん | 08:00 AM | comments (x) | trackback (x)