と、景観問題のエキスパートである某大学院の建築学の教授がおっしゃっていました。
もちろん、これは本意ではありません。でも、ある意味真実だと思います。
ヨーロッパの町並が美しいのは建物の外観と高さが統一されているからです。でも、京都の街中では2階建ての町家の隣に鉄筋コンクリートのビルが立ち並び、建物の外観も高さも均一でないため、美しい街並みを形成することはほとんど不可能です。少なくとも50年は取り壊せないマンションやビルをどうすることも出来ない以上、老朽化している町家を取り壊して同じ高さのビルを建てた方が街並みはきれいになります。もっともこのビルを同じ高さで揃えるというのがまた難しいのですが。例えば室町通りなどは高さの緩和規制が行われた間に10階建のマンションが続々と建ちましたが、今は5階建しか建設出来ません。10階建のマンションと5階建のビルと2階建の町家、う~ん、この三者が美しい街並みを築くのは至難の技ですね。
せっかく他に類のない豊富な観光資源に恵まれているのに、京都市は景観問題に取り組むのが遅過ぎたのでしょうか。誰か素晴らしい秘策で、京都に美しい街並みを取り戻してくれる人は現れないものでしょうか。
コラム | 09:01 AM | comments (x) | trackback (x)